煎じパックのメリット

1.成分の均一性について

煎じパック患者さんが煎じ薬を自宅で煎じる場合(自煎)、その日の火加減や水の量、煎じる時間のバラつきによって濃くなったり薄くなったりする、いわゆる「煎じのムラ」が出てしまいます。抽出条件によって抽出がバラつくのは煎じ薬の宿命とも言えます(最悪の場合、焦げ付かせてしまい1日分が無駄となることもあります)。

このような「煎じのムラ」ばらつきは「効き目のばらつき」となって現れます。

煎じパックであれば、患者さんが飲む初めての一包から最後の一包まで濃度が均一で、効き目がばらつくことがありません。このため、治療のばらつきが無くなります。

医師、薬剤師としては、「この病気であればこのくらい服用すれば良くなりますよ」と精度の良い治療とアドバイスを行うことができるようになります。

2.エキスとの違いについて

花柄パック注ぎ漢方の専門家であれば、エキス顆粒剤に比べて煎じ薬の方が圧倒的に効き目が優れていることをご存知だと思います。実際、製薬工場で作られるエキス顆粒剤は満量処方で製造されていないことも多く、例え満量処方で製造されていたとしても、煎じ液から水分を除去する工程(フリーズドライやスプレードライ工程)で一部の成分(揮発成分など)が低減したり、完全に無くなってしまうことが避けられません。

煎じパックの場合、煎じた漢方処方を液体のままパッキングしますので、抽出された有効成分が減ったり、欠けることはありません。

また、患者さんの中にはエキス顆粒剤より煎じパックの方が飲みやすいと感想を漏らされる方もおられます。エキス顆粒剤を服用する際にお湯に溶いて服用される患者さんもいらっしゃいますが、このような場合は、煎じパックの方が便利です。

3.治りの違いについて

湯飲みを持つ老夫婦煎じパックはエキス顆粒剤に比べて効果が確実であり、かつ、自煎のような抽出のばらつきが無く、漢方薬の新しい剤形の一つと言うことができます。

煎じパックは、短期投与でも従来のエキス顆粒剤や自煎に比べてより良い効果が期待できますが、その真価は長期投与において発揮されます。
多くの場合、慢性疾患では長期服用が強いられますが、患者さんが自煎する場合、手間暇がかかり過ぎて挫折する原因となります。しかし、煎じパックであれば、無理なく続けることができます。
また、煎じパックは、エキス顆粒剤に比べて確実な効果が得られることから、服薬期間そのものを短くすることができます。

服用される方の症状と体質にもよりますが、例えばエキス顆粒剤でアトピー性皮膚炎を完治させる場合、概ね2年~5年ほどの服用が必要であり、やはり多くの患者さんが(漢方薬の効果に疑いを抱き)途中で挫折ことになります。煎じパックの場合は同一処方であっても1年~2年で確実な効果を期待でき、断薬後に再発することもほぼありません。

4.病院・漢方薬局の経営への寄与

街並み煎じパックを用いると、患者さんが便利になるだけでなく、漢方を処方する病院および薬局にも大きなメリットがあります。

その中のひとつが最も良く効く漢方薬を提供できるということです。効果の高い漢方薬を提供することにより「あそこの病院(薬局)の漢方薬は良く効く」「あそこの病院(薬局)の漢方薬は他の病院(薬局)より飲みやすい」などの情報が徐々に口コミで広がり、ひいては病院(薬局)の評判が上がり、確実な売上向上へとつながります。
煎じパックを処方する病院(薬局)はまだまだ少なく、それ故、他の病院(薬局)との確実な差別化も期待できます。エキス顆粒で思いのほか効果が得られない場合は、煎じパックに切替えると確実な効果が得られることは少なくありません。エキス顆粒に加えて煎じパックを提供することにより、患者さんの選択肢が増えると共に、煎じパックはエキス顆粒のバックアップとしても提示頂くことが出来ます。